■ 海水浴場と焼杉板のまちなみ 兵庫県北東部にある竹野町では、竹野浜をはじめ白い砂浜と透明度が高い5つの海水浴場が開設されます。その竹野浜海水浴場は、7月1日が海開き。竹野認定こども園の園児によるヒラメの稚魚放流などのオープニングイベントが行われ、今夏も海上アスレチックラグーン(7/13〜8/25)が登場します。また、同30日には「第52回たけの海上花火大会」が開催され、色とりどりの花火が夏の夜空を彩ります。 一方、美しい海沿いから、少し住宅街に足を踏み入れると、焼いた杉板を外壁に使用した家が立ち並びます。これが「焼杉板のまちなみ」です。塩分や砂を含む潮風から外壁を守る伝統の建築技法で、2023年度の第19回住まいのまちなみコンクールで「住まいのまちなみ賞」を受賞しました。細い路地が迷路にように入り組み、焼杉板の家並みが続く風景はどこか懐かしい趣があり、地域の伝統的景観を守る取り組みが官民で一緒に行われています。 ■ 海と山を五感で楽しむツアー 竹野浜に面した北前館では、新たにクロスバイクを導入し、サイクリング事業を進めています。美しい海岸線に沿って走ったり、地元の漁村や小さな港町を通り抜けたりできるほか、もっと竹野を知りたい人には、クロスバイクを使ったガイド付きツアーもあります。 さらに竹野の自然を感じたいなら「ジオカヌー(シーカヤック)体験」がおすすめ。山陰海岸ジオパークの竹野海岸エリアには、はさかり岩や淀の洞門など地球の神秘とロマンが体感できるスポットが点在しており、海から雄大な姿を見ることができます。 ■ 夏の風物詩は〝活き烏賊(いか)の舞〟 竹野の夏の味覚といえば、但馬日本海で水揚げされる「イカ」。リゾートホテル「休暇村竹野海岸」では、恒例の活きイカ料理コース「活き烏賊の舞」の提供が始まりました。メインは剣先イカの活き造りで、さばきたてのイカは噛むほどに甘みを増し、コリコリとした食感が楽しい人気メニューです。 竹野では、今年度から「たけのイカ活宣言!」をスタートさせ、イカを生かす環境づくりを目指しており、今後は海中に産卵床となる海中林を設置したり、イカを生かすコンテンツづくりの一環として「手ぶらでイカ釣り体験・藻場造りダイビング体験プラン」や肥料にイカや海藻を利用して「田植え・稲刈り体験プラン」などを実施する予定です。竹野産の米を使ったイカ料理に合う日本酒など新商品の開発にも力を入れていくそうです。 最後に、キャラバンメンバーは「今の時期は海に落ちる夕日が美しく、もしかすると今年はオーロラが見えるかもしれません。この夏は魅力たっぷりの竹野にぜひお越しください」と呼びかけました。 ■ お問い合わせ たけの観光協会 : 0796-47-1080 http://www.takeno-kanko.com/ 豊岡市竹野振興局地域振興課 : 0796-47-1111